インスタグラムによるWebプロモーションを検証するために

ビジネスでインスタグラムを使用している方も多いですね。今では手軽に誰でも、どこでもプロモーション活動ができる便利なSNS。しかし、ほとんどの人が「なんとなくやっている感」があります。個人投稿と、ビジネス投稿の決定的な違いは「仕事であるか否か」です。仕事である以上、目標を決め、結果を検証する必要があります。ここではインスタグラムインサイトから検証する方法をご紹介します。

アクティビティページ内

・プロフィールのアクセス

プロフィールのアクセス数が増えていれば、ハッシュタグでの検索にヒットしているといっていいでしょう。つまり、ハッシュタグで検索をかけ、画像が気になり、プロフィールのアクセスへとつながっているのです。逆に減った場合は、画像が悪いのか、ハッシュタグ選択が間違っているのかもしれません。

・ウェブサイトクリック

ECサイトを運営している個人事業主にとって、最も重要な項目。自身のHPへ来てもらわないと、売り上げにつながりません。ウェブサイトクリックが増えていっている場合は良いのですが、減っている場合や0の場合は、インスタグラムの運用計画を根本から練り直す必要があります。

・リーチとインプレッション

リーチとは、ユーザーの投稿や情報がどれだけの人数に届いたのかを示す数値のことです。これはユニークユーザー数になり、フォロワーが増えたり、人気ハッシュタグで上位に入ると増えていきます。

一方インプレッションは、投稿がユーザーの画面などに表示された回数の総計です。投稿回数が増えれば、インプレッションも増えます。つまり総PV数にあたります。

オーディエンスページ内

・フォロワー数

フォロワーの増減が確認できます。増えない、減っている場合は画像のテーマや投稿回数、内容を見直す必要があります。増えている場合は、プロフィールのアクセス数とフォロワーの増分をコンバージョン率で確認しましょう。

コンバージョン率=フォロワー増分÷プロフィールアクセス数

です。例えばプロフィールのアクセス数が111件、フォロワー増分6人だとすると

6÷111=5.4%

になります。そこで肝心なのが何%あればよいのか?となりますが、私はECサイトの一般的な購入コンバージョン率である3~6%を基準に考えております。3%以下なら、プロフィールの文面を見直す必要があると考えています。

そのほかオーディエンスページでは、地域や年齢層、性別が確認できます。ターゲットにあたる層にアプローチ出来ているか確認できます。

さらに曜日別にどの時間帯にフォロワーが活発にインスタを見ているかを把握することができます。つまり投稿時間を決定できます。より見られる機会の多い時間帯を狙いましょう。

コンテンツページ内

投稿数が確認できます。インスタ投稿は毎日おこなっていると思いますが、多すぎても少なすぎても効果がありません。一般的には1日3回程度がよいと言われています。フォロワー増減やコンバージョン率の結果は、投稿数が影響している場合もあります。

このページでは、投稿別にリーチ数やエンゲージメント数が確認できます。どの投稿がよかったのか、または悪かったのか検証するために確認しておきましょう。この場合は

エンゲージメント率=エンゲージメント数÷フォロワー数(リーチ数)

で判断します。投稿のリーチ数で判断するほうが正確ですが、私はフォロワー数を分母に持って行っています。これはフォロワーにとって有益な情報を発信しているかどうかを判断するため。しかもこれだと、わざわざインサイトを開かなくても計算できる手軽さもあります。

いいねした人が58人÷フォロワー326人=エンゲージメント率17.8%となります。これにも目標値を設定しており、目標は16%以上です。つまり53人がいいねしてくれない場合は目標値以下なので、投稿画像(テーマや色あいなど)、時間、ハッシュタグを再検討します。

インスタグラム投稿の検証タイミングは?

検証タイミングは1週間に1度です。そしてインスタグラム投稿を根本的に変更した場合は最低1ヶ月は様子を見ます。そこで変更案がよかったのか悪かったのかを検証します。目標値や計画を変更した場合も同様です。

まだ検証したことがない方は

まず目的・目標が必要です。まずはインスタグラム投稿により、どんな目的を達成したいのかを決定します。つぎに数値目標を立てます。これは年間目標です。そしてこの目標値を月ベースに落とし込みます。

例えばこんな風にインスタグラム運用を決定してみてはいかがでしょうか。

【目的】インスタグラム投稿でビジネスの知名度を上げる

【目標】フォロワー数300人増(フォロワーを増やすことにより知名度アップ)

そしてこんな簡単な計画表を作成します。

目標が達成できていない場合は、そもそも目標が適正だったかを判断しなければなりません。逆に目標が簡単に達成できている場合も同様です。そのため、目標達成率で確認するのです。目標達成率が±50%程以上ずれている場合は、目標を見直しましょう。

そのほか、エンゲージメント率やコンバージョン率を毎月データ採取してもよいですね。

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