カメラ素人はまず構図を意識しよう
写真を撮る機会ってみんなが集まった時の「記念写真」。これが多くの人の遺伝子に刷り込まれ、スマホが普及した今でも多くの写真が記念写真のような構図になっています。脱カメラ素人したいなら、構図を意識しましょう。しかし、起業家はプロカメラマンのような写真を撮る必要はありません。しかしながら、SNSで自社を今よりも上手にアピールするためには、ある程度のレベルは求められます。ここではスマホで今よりも少し撮影技術を上達させるコツをご紹介します。
カメラアプリの「グリッド」をうまく活用しよう
写真が劇的に変わるのは「構図」と「光」です。まずは、もっとも簡単な構図を見直しましょう。カメラアプリ「無音カメラ」には、構図を決めるのに便利なグリッド線がついています。まずは、このグリッド線を使ってうまくスマホ撮影しましょう。
主な構図
それこそ、たくさんの構図があります。ここでは代表的な5つの構図をご紹介します。
構図①三分割法
写真の縦・横を3分割し、線上もしくは線の交点に被写体をおく構図です。何はともあれこの構図を覚えておけば写真の95%くらいはそれっぽく見えるという万能構図!カメラ初心者はまず、この3分割法をマスターしましょう。
被写体を真ん中からずらすことにより、空間に広がりが生まれ、その場の雰囲気が伝わりやすくなる写真になります。人物や風景、テーブルフォトなどさまざまなシーンで使える構図です。
構図②日の丸構図
メインにしたい被写体を写真のド真ん中に持ってくる構図で、「撮りたいもの」が一番伝わりやすい撮り方です。それだけにセンスが問われる構図です。被写体を大きく写したり、被写体以外の背景をぼやかすなどすると、被写体がより強調されます。料理全体を映したい場合に向いています。
構図③対角線構図
構図④シンメトリー
シンメトリー構図は左右対称、又は上下対称で撮影する構図です。シンメトリー構図は池に反射した紅葉やライトアップを撮影する際によく用いられます。他にも雨上がりの濡れたアスファルトでも反射した被写体を狙うことも出来ますので探してみましょう。
反射した被写体のみではなく、建物を左右対称で撮影することも出来ます。日常は様々な左右対称に溢れていますので是非色々と探してみましょう。
構図⑤フィボナッチ構図
幾何学でいう黄金比でつくられた長方形(1:1.618・・)を正方形で分けていくことによりフィボナッチ数列からなる螺旋ができ、その最終点に被写体を配置する構図です。
このフィボナッチ螺旋は自然界のいたるところに見いだすことができ、この構図は視覚的に心地よい配置となるといわれています。
光の向き
写真を撮るときに、自分の影が映りこむ、暗い画像になるという失敗をした経験はありませんか?写真をうまくとる場合は、光の使い方も意識しましょう。
1.順光
順光は被写体の正面から射す光のことで、撮影する人が太陽を背にする状態。色や形がはっきり出るのが大きな特徴です。ただし、のっぺりした印象になりがち。また、自分の影が映りこむなど、時と場合を考える必要があります。立体感が表現されず、素人っぽい写真になってしまうのはほとんどこの順光で撮影しているからです。
2.斜光
斜光は斜めにあたる光のこと。被写体の左右どちらか片側に影ができるので、立体感が表現しやすく、ドラマチックな雰囲気が出しやすい光といえます。カメラ初心者の方が料理を美味しそうにカメラに収める場合、この斜光がぴったり。被写体の後ろ、もしくはヨコから光が当たると被写体にカゲができ、立体感が生まれて美味しそうに見せられます。
3.逆光
逆光は被写体の後ろに太陽がある状態で、被写体の影が手前側に出てきます。逆光の特徴は、被写体の輪郭がはっきりと出ます。また透明感やキラキラとした雰囲気が出しやすい光でもあります。料理の写真は逆光で撮影すると、みずみずしい感じやツヤツヤ感が出て、美味しそうに撮影できます。室内で逆光にするには、お皿の後ろに窓がある状態にセッティングしてください。
慣れてきたら「角度」も意識しよう!
撮影する角度によってイメージがガラリと変わります。人の顔の場合、下からの角度より、上からの角度のほうが、目鼻立ちが強調されるため、いわゆる「盛れる」写真になります。逆に全体を撮るなら、ローアングル。ちょっとカメラ位置を下げて撮影するだけで、脚長・スマートな体型になります。このように角度を変えるだけで、商品のイメージが変わるのです。
鉄板の「上斜め45度」
被写体から上側に斜め45度で撮影する手法。料理は自分の目の高さから見下ろすように撮ることで、バランス良く美味しそうに写すことができます。例えば定食の中でも「刺身」を前面に見せたい場合など、数ある中でもこれだ!を伝えたいときに相応しい角度です。
上俯瞰
同じ食品の画像でも上俯瞰では、具材などを強調したい場合にぴったりです。また、空白を作ることでストーリー性を感じさせます。ただし、自分の影が映りこむのでレベルが上がってから挑戦しましょう。上俯瞰は慣れるまで難しいですが、最近ではネットでかなり安い三脚が販売されています。
「静」と「動」を意識しよう
写真には、「静」と「動」があります。この2つは相反するイメージですが、同じ被写体でも異なるイメージを与えることになります。
こちらは「静」の写真。商品画像でよくみられる画像です。
こちらは「動」の写真。同じブーツでも人が履くとイメージが異なります。モデルが身に着けることで伝わるイメージが異なります。
一概には言えませんが、静の写真はこれからストーリーの始まりを予感させ、動はストーリーの途中を想像させます。インスタグラムを使う場合、ある程度統一されたテーマだと、見ている人が疲れにくい、見やすくなります。写真の静か、それとも動か。これも統一させるとよいでしょう。
画像・ハッシュタグ・文章
SNSで認知度を上げるために、画像は重要です。タイムラインなどで流し読みしていても、まず目を引くのは文章よりも画像です。インスタグラムの場合は、ハッシュタグ検索をかけ、目当ての画像を見つけます。では、ハッシュタグ検索をかける人はどのような行動をとるのでしょうか。ここではフォロワーを増やす目的・知名度を上げたい場合の、インスタ活用方法を見ていきましょう。
まずインスタユーザーは、
1.ハッシュタグで検索する
2.気になる画像をタップする
3.さらに気になるならば、アイコン画像をタップする(もしくは画像下の文章を見る)
4.プロフィールを見る
5.フォローする
あなたをフォローする場合、たいていの場合は上記の行動をとります。
よってハッシュタグと画像の関連性は非常に重要になります。もし、ハッシュタグとかけ離れた画像だった場合、ハッシュタグ検索をかけたユーザーはどのように感じるでしょうか?
アカウントをフォローするときはプロフィールページを訪れ、フォローするかどうかの判断をするユーザーも多いです。プロフィール画像はもちろん、文章も重要です。プロフィール下にある投稿者のほかの画像をチェックしたのち、フォローするかしないかの判断をするユーザーも多いです。
画像はプロフィールを見てもらい、フォローを促すいわば「撒き餌」です。画像はあくまでユーザーを引き付けるため。失敗した画像や、やる気のない画像を投稿するのはもちろんNGですが、良い画像を撮ることにこだわりすぎると、SNSを使った集客の目標や、目的を見失ってしまいます。画像だけにこだわらず、ハッシュタグや文章にも同様に注意を向けましょう。
最後に
インスタは美しい画像のほうが注目を集めます。しかし、私たちはプロのカメラマンでもなければ、プロのカメラマンを目指しているわけでもありません。写真はお客様に何かを伝えるための1つの手段。ですが、途中から美しい写真を撮ることが目的になってしまいます。上手であればそれに越したことはありませんが、くれぐれも目的と手段を混同されないようお願いします。
撮影お役立ちアプリ
グリッド線の種類が無料版のわりに豊富。
撮影した画像に文字をいれたり、複数の画像をコラージュしたり。SNSのカバー画像編集などにも便利なアプリ
同じく画像そのものを編集するわけではなく、画像を素材としてどう料理するか?インスタノストーリー作成から、ブログなどのヘッダー画像作成のさいに重宝するアプリです。
撮影後、画像をトリミングしたり、明るさ、色調などを修正する際に活躍する便利なアプリ。一番メインに使っている画像編集アプリです。
Photoshopを使いなれているなら、AdobeのLightroomがおすすめ。無料版は使用が限定的ですので、有料版がいいでしょうねぇ。
私は無音カメラで撮影し、スナップシードで画像を修正。その後、キャンバで加工してブログヘッダーに使ったり、ストーリーに使ったりしていますね。あるとかなり便利なアプリです。
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